【特別お題】子供のころ怖かったもの

特別お題「今だから話せること

 

仰向けになって天井の木目を眺めていたら、そういや子供のときに、おばあちゃんの家の天井の木目の模様がムンクの叫びみたいな顔に見えて怖かったなと、ふと思い出した。今思えばなんで?って思うような物が、何故か無性に怖くて苦手だった子供の頃の記憶が蘇ってきた。

 

なぜか怖かったもの①

ノエビアのCM


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黒背景につり目の女性の絵が流れるCMが怖くて仕方なかった。今見ると綺麗な絵だなと感じる余裕さえあるが、当時はあの絵と黒背景が怖すぎてテレビで流れる度に目を伏せていた気がする。

街であの絵の描かれたノエビア化粧品のポスターを見るだけで、あのつり目の女の人が店の中からヌーっと出てくるんじゃないかと恐怖で震え上がり、極力近づかないようにしてた。そのポスターが店頭に貼ってあるお店が、おばあちゃんの家に行く道中にあるんだよなぁ…昔ながらの個人商店で、営業してるんだかどうだかわからないくらい昼間でも店内が薄暗い店だったのが、余計に恐怖心を掻き立てた。

 

 

なぜか怖かったもの②

城本クリニックのCM


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今やってる「0120〜城本クリニック♪」と陽気な音楽に合わせて美女がベッドにゴロゴロ転がってるCMではない。

子供の頃よく流れていたのは、何故か宇宙空間の彼方から銀色の細長い物体が回転しながらこちらに向かって飛んできたかと思うと、それがにゅーっとウエストのくびれた人型になる、コンセプトがよくわからないCMだ。後ろで流れてるフラッシュダンスみたいな謎の曲も怖かったが、何より宇宙空間から飛んでくるこの銀の物体の正体が見当もつかなすぎて怖かった。

その辺の惑星の直径分くらいある長さの物体が超高速で回転しながら宇宙空間を飛んでるのも怖いし、それがのっぺらぼうのナイスバディな人型に変形するのも怖い。顔がないから何考えてるかわからないのも不気味すぎる。いつかこいつが地球を襲いに来るのではないか。こんな巨大すぎるやつに人類総出で立ち向かっても負け確でしかない。ラララ無人くんよろしく「地球寄っちゃう?」なんて言いだした瞬間から詰みだ。怖い。ほんで城本クリニックって何をするとこやねん、と、このCMから全く汲み取れないのも怖かった。

 

 

なぜか怖かったもの③

水洗トイレの水が流れる音

ザァァァァ!という水の流れる音が何故か異様に怖かった。

子供のころ、これが怖すぎて、用を足した後に流さずに出てきてしまうことがよくあり、その都度親に怒られていた。

あの音をかき消すために、トイレの横にボタンがあって、押すとセーラームーンが「月に代わってお仕置きよ!」とあの音が聞こえなくなるまで大音量で言い続けてくれるシステムがあればいいのに、と本気で願っていた。

 

家族で出かけたときに入った公衆トイレで、初めて「音姫」を見かけたのもこの頃だった。普段からあの音を掻き消すセーラームーンボイスボタンの普及を夢見ていたので、それを見つけたときに「やっぱり家以外のトイレにはセーラームーンボタンあるやん!水の流れる音が怖いのって私だけじゃないのか!」と確信して押したところ、流れてきたのはまさかの大音量の流水音であり、恐怖のあまり卒倒しそうになった。消したくてボタンを連打するも、その音は途切れることなくどんどん再生時間が延長されていく。パニックになり「ぎゃーー!!!!」と叫ぶと、外で待っていた祖母が何事かと駆けつけてくれた。

その後は頭が真っ白になって、祖母にことの顛末をうまく説明できたかどうかは覚えてないが、まあなんとかなったんだろう。

 

 

子供の頃って想像力豊かだから、こんな些細なことでも敏感になにかを感じ取って怖がってたんだろうな。今はシンプルに日本の行く末が怖い。

 

 

 

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