昨晩から警報級の大雨が降り続いている。今朝も花壇の花の無事を案じながら、家で息子と積み木やプラレールをしていると、突然インターホンが鳴った。
神社を作ったらしい
出てみると、傘をさした人の良さそうな初老の女性が立っていた。この大雨の中。
「フジサワ(仮)と申します。日頃の生活や子育てで何かお悩みはありませんか。何かお悩みがあるならお力になれるかと思って、お声を掛けさせていただきました」
…宗教の勧誘か…それにしてもこんな優しそうな年配の方に、大雨の中飛び込み布教活動をさせてるのはどこの宗教や。神か教祖か知らんが人の心がないんか。この雨なら住人が在宅中の可能性が高いし、年配の女性に大雨の中一人で家を回らせることで同情を誘って話を聞いてもらいやすくしようって魂胆なんだろうか。この方が自らの意思で喜んでやっていることならいいが、きっとほとんど誰にも話をろくに聞いてもらえないだろうし、なんといってもこのご時世、見ず知らずの人間の家に女性一人がアポ無し訪問することは危険だろう。そんなリスクを負わせてまで、布教をしなければと信者を駆り立てさせるような宗教に魅力を感じない。
「そうですか。せっかく来ていただいたのですが、特に困っていることはありません。気にかけていただきありがとうございます。気をつけてお帰りください」
と断ると、女性は
「優しいお言葉、ありがとうございます。それでは失礼いたします」
とインターホンのカメラ越しに深々と頭を下げて我が家を後にした。
アァ心が痛い。彼女は幸せなんだろうか。
こんな大雨の時は家の中であったかいお茶を飲みルマンドとか食べながら、NHKのきょうの料理を見て夕飯の献立のことだけ考えてゆっくり過ごして欲しい。これは特に何も信仰していない私の理想的な雨の日の過ごし方のなのだが、彼女からしたらこの大雨の中でも、例え何人に断られようとも一人でも多くの人に布教活動するのが幸せなのかもしれない。私の価値観では理解できないから心配になるけど、彼女にとって信仰が心の支えで、それを宣教することがなにより幸せで断られても傷付かずに、楽しく生きられているならそれでいい。私の心配など余計なお世話もいいところだ。
私かていくら納豆嫌いの夫に「臭い臭い」と言われようとも体のために納豆を食べ続けるし、納豆の栄養効果を信じてるし、実際食べた日は身体の調子がいいし、きっとそれと一緒なんだよな。そう考えると毎回宗教の勧誘を断っても心を痛めずに済むのかもしれない。そうだ私は「納豆ねばねば教」なのだ。これからも聖地水戸の方角を向きながら納豆をまぜまぜして一粒一粒に宿る納豆菌の神様に感謝して食べようと思う。
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納豆最高〜!!!!!