【育児】2歳2ヶ月まだ話せなくても理解してる

「どぅ!どぅ!」

「にゃっ!にゃっ!」

「ねっ!ねねっ!」

 

2歳2ヶ月の息子はまだ言葉は話せないが、このような擬音?と行動(ジェスチャー)と表情を駆使し、私たちに自分の要求を訴えてくる。

 

わんわん、にゃんにゃん、ぶーぶー、いないいないばぁ等は1歳ごろから喋っていたが、それ以外の発語の幅がなかなか広がらない。

読み聞かせてる絵本の種類が少なすぎるのか?テレビを見せすぎているせいなのか?などと色々と考えたが、言葉以外の表現で本人の意図を汲むことができるから焦らないでいいか、とまだまだ見守る方針でいる。

 

ところで最近、息子ははさみに執着を見せており、家にある大人用の工作ばさみを指差し(手の届かないように高い位置に置いている)どぅ!!どぅ!!!と言いながら、取ってくれ使わせてくれアピールがすごい。

 

さすがに刃物は危ないよなぁ…子供用のはさみもまだ使ったことないのに…見守りながら使う分にはいいか…と悩んだが「切っていいのはこの紙だけだよ?それ以外のものは切らないでね。指を切らないように気をつけてね」と伝え、その辺に合ったチラシと一緒にはさみを渡すと、ニコニコしながら受け取り、真剣にチラシの端をチョキチョキと切り刻み始めた。

大人用のはさみを予想外に上手く使いこなせていること、最初に私が言ったことを守って、チラシ以外のものは一切切ろうとせずに集中してることに驚いた。

 

一度ご飯やお風呂のために中断したが、お風呂から出た後、服もろくに着ないまま、はさみを閉まっている場所を指差し、また使わせてくれアピールを開始してきた。

あまりに必死に訴えてくるので、寝るまでの少しの間だけならいいか、と迂闊にはさみを渡したのが間違いだった。

一度紙を切り始めると集中してしまい、そろそろねんねの時間だし終わりにしよう?と取り上げようとすると、この世の終わりのように泣き始めた。そりゃそうやんな。

 

泣き喚く息子を抱きしめながら必死の説得を試みる。伝われ~伝われ~!と念を込めながら、何度も「もうねんねの時間やから明日にしよう。明日の朝起きたら好きなだけはさみ使っていいよ。母ちゃん約束するね」と諭すと、これ以上泣いても無駄だと悟ったのか、徐々に落ち着きを取り戻していった。

 

いつも寝るときに一緒のタオル(口に入れると落ち着くらしい)を渡し、寝かしつけを担当している夫が、入眠時に読む絵本を見せて布団まで誘導してくれ、なんとかそのまま眠りについてくれた。

 

 

翌朝、私が起きるのとほぼ同時に起きてきた息子は(いつもはすぐに「まんま!まんま!」と朝食をくれアピールをするのに)真っ先にはさみが閉まってある場所に走っていき、どぅ!!どぅ!!と指を差す。昨日寝る前に私が言ったことをちゃんと理解し、覚えていたのだ。

 

まだ言葉が話せなくても、子供は親が思っている以上に親の言葉をちゃんと聞いてくれてるし、覚えてくれているもんなんだな、とちょっと感動した。

同時に、わからないだろうと適当なことを言ったり、その場しのぎの果たされない口約束や、子供の前でよそ様に聞かれては困るような大人同士の会話は慎まなくてはいけないと心底思った。彼らはしっかり聞いているし(会話の内容全部とはいかなくても)理解しているのだ。

 

そして息子は大好きなパンとバナナに目もくれず、はさみで紙を切り刻むことに熱中し続けたのであった。

 

しかしその昼、彼は私がトイレに行ってる隙を見計らい、おもちゃの車を踏み台にして、高い棚の上に置いていた小魚ピーナッツ(おやつ)をゲットして無限に食べていた。

これからはトイレに行く前にも念を込めながら「物を駆使して高いところに置いてる食べ物を勝手に食べたらいけないよ」と何度も諭すことにしよう。私が尿意を我慢できるリミットが来ない限り…