【ただの日記】最後の洗車

私の妊娠中、子供が生まれたら車がないと不便だろうということで、夫婦共々人生で初めて購入した我が家の愛車。中古の軽ハイトワゴン。

当時(今もだけど)車に全く詳しくなかった私たち夫婦は、とりあえずネットでよさげな中古車を探し、販売店へ行き、価格の安さと子育て中はスライドドアがいいという先輩ママの友達の助言のもと、実際車を見て即決で決めた。禁煙車のワンオーナー、8年落ち、走行距離4万km、履修歴なし、ターボなし、バックカメラなど運転支援設備も皆無。諸経費込みで60万円弱。

これが安いのか高いのかさえよくわからなかったが、私は免許を取って日が浅かったし、夫もほぼペーパードライバーで運転に自信のあるタイプじゃなかったので、最初の車に慣れるために、多少傷が付いても惜しくない、練習台となってもらう一台としてうちにやってきた。

その思惑通り、ラーメン屋の駐車場で夫に側面を擦られ、私にはカーポートの支柱にお尻をぶつけられたり、狭い道で擦られたりと、傷だらけになりながらも毎日私たちの生活をささえてくれた。

なのに板金屋さんにも連れて行ってもらえず、YouTubeを観ながら素人の夫婦にDIYで傷の処置をされ続ける。車の人生(車の人生?)として完全にハズレの家に連れてこられてしまって気の毒でしかない。

 

真夏に夫の実家に帰省した帰り、高速で長時間の渋滞に巻き込まれてしまい、その際クーラーが効かなくなり一家全員蒸し焼きになりかけたり、夫が一人で運転中、信号待ちから発車しようとした時に何故かエンストしてしまい、レッカーにお世話になったこともあった(夫はこのことがトラウマとなり、中古車はもう買いたくないと言うようになってしまった)

その時修理をしてもらってからは特にトラブルもなく、1年1万kmのペースで乗り続け、今では8万kmを超えた。

 

まだまだ走れるけど、運転席の日除け(っていうのかな?駐車券挟んどくとこ)が割れて取れたり、ダッシュボードの収納の蓋が走行中パカパカ開くようになったり、ミラーの向きが変えられなくなるといった細かな故障が目立ち始め、8月の車検を前に乗り換えようという話になった。年に数回、車で3時間程かかる夫の実家に帰省する際に、毎回ターボなしの軽自動車で帰るのはちょっと怖いし、運転するのも疲れるので、次は馬力のある普通車にすることにした。

どうせ新車を買うなら、乗り潰すつもりで大事に乗り続ける予定。小まめにメンテナンスをすれば15年くらい乗れないかな…と考えている。

 

次の車はスズキ、クロスビー。普通車だが、小回りが利いて運転がしやすく、排気量は1000ccなのに1.0L直噴ターボが付いていて馬力もある。今の車には皆無だった運転支援も付いているし、それになんといっても見た目が好きすぎる。ジムニーと言いハスラーと言いイグニスといいこのクロスビーといい、スズキ車のSUVのデザインって可愛くってワクワクする。鳥山明みがあるというか。

スライドドアじゃないし子育てには不向きな車かもしれないが、3人家族だしドアパン対策して気を付けて乗ろうと思っている。

 

多分来月頭には納車ができる予定なので、数々の試練を乗り越えてくれた愛車を洗車するのはきっと今日が最後。どんなに安くても古くても傷だらけでも、我が家の大切な相棒。

朝から息子と一緒に洗車をした。いつもは私が洗車をしていると、飽きてすぐにどこかに行こうとする息子だが、今日は一緒になってカーシャンプーをつけたスポンジで車を磨いてくれ、最後の拭き上げまで手伝ってくれた。こんなことは初めてである。

我々がこの車を手放そうと話しているのを聞いていたり、何度もディーラーに連れていかれ試乗や手続きをしているのを見て別れを察しているのか「車さん、ありがとねー」と言いながら、拙い手つきながらも洗車を頑張ってくれた。私も息子同様、今まで色んなところに連れて行ってくれた愛車に感謝しながら丁寧に磨き上げた。心なしかいつもの洗車後より、よりピカピカになった気がする。

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なんか色々移りこんでいたので加工してます

 

車好きの人がよく「車は家族」と言っているけど、まさにその通りだと思う。本当は走らなくなるまで一緒にいたいんだけど、諸事情によりもうすぐお別れである。あと数日、彼(?)と過ごすカーライフを大切にしたい。