【育児】最後の二人きりの夜

昨日は夫が夜勤でいなかったので、今の家では息子と二人きりの最後の夜になった。普段息子のお風呂と寝かしつけは夫が担当しているが、月に一度か二度ある夜勤の際は当然ながら私が行わなければならない。

 

今日はこの家で息子と二人でお風呂に入るのはラストだと思い、普段滅多にお湯を張らないが、湯船に湯を張り入浴剤を入れてみた。

いつもとは違う様子に少しワクワクしてる様子の息子。乳白色のお湯が溜まった湯船を何度も見に行っている。

「今日は父ちゃんお仕事やから、母ちゃんと一緒にお風呂に入ろうね。湯船にお湯を張ったから、ちゃぷちゃぷできるよ」

と話しかけながら息子と一緒にお風呂に入る。

 

お風呂に入るやいなや、壁にひらがなの表のポスターを貼っているのだが、それを指差し「あ」とか「ち」とか声に出して読んだ後に、私の顔を見てニコッと笑いかけてくる。「この文字知ってるよ!読めるよ!」と言っているようだ。

夫が毎日お風呂で教えてくれているらしく、最近少しずつ文字が読めるようになってきた息子。近くのローソンの前を通りかかった時、登りに書いてあったチーズの文字を指差し「ちーじゅ!ちーじゅ!」と言ったり、テレビを見ているときにテロップに書かれた「がん」とか「アーチ」という文字を読んでいたりする。まだ話すことはできないけど、少しずつでも言葉に関して成長している実感があるのが、親として嬉しい。

 

身体を洗って湯船に浸かる。以前一緒に入ったときは、お湯に浸かるのが怖くて私にしがみついていたが、一人でちゃんと立っているし、お湯を手でちゃぷちゃぷと叩く余裕も見せている。これも成長だなぁ。

しばらく一緒におもちゃで遊んでいると、ふいにドアの方を見ながら「とぅーちゃん…とぅーちゃん…」と呟き始める。今になっていつも一緒にお風呂に入っている父ちゃんのことが恋しくなったようだ。

「今日は父ちゃんお仕事で帰って来ないんだよ。寂しくないように、寝るまで母ちゃん一緒にいるからね。大丈夫やで」と少し不安げな息子を励ます。

 

お風呂から上がり、服を着て、寝る時にいつも抱きしめている息子のお気に入りのタオルを渡すと、おやすみモードに入る。

寝る前に夫が絵本を読むのがルーティンなのだが、その日読む本はいつも息子が本棚から自分でセレクトしている。いつも五味太郎さんの「みんなうんち」かエリックカール氏の「だんまりこおろぎ」が定番なのだが、今日は新美南吉さんの「手ぶくろを買いに」をチョイスしてきた。この絵本は私が子供の時に母によく読んでもらっていた物である。まだ2歳の息子には長いし内容を理解しているのかわからないが、私にこの絵本を読んで欲しいと持ってくることが多い。夫にこの本を渡しているところを見た事がないので、母狐と子狐の話だと理解しているのだろうか。

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読み終わったので「おやすみ」と声を掛けて電気を消す。「お…み」と小さい声で返ってくる。普段ほとんど夜の寝かしつけをしていないので、寝る前の一つ一つの息子の言動が愛おしい。

 

10分ほど静かにしていたので、そろそろ寝たかな?と思ったら「ちゃーちゃん…」と言いながらもぞもぞと私の布団に入ってくる。もうそんなに寒くないだろうに、まだまだくっついて寝たいのね。また「ちゃーちゃん」と言いながら小さい腕と手でぎゅっと抱きついてくる。あまりの可愛さと尊さに泣きそうになる。未だかつてこんなに人から必要とされたことがあっただろうか。私にしがみつく小さな手の温もりを感じながら、この子を守れるのは私しかいない。自分の命に換えてでも、君を守り続ける!I wanna be a sunshine〜♪(キンプリ)という使命感に燃えながら私も寝落ちしてしまった。

 

気が付けば22時。1時間以上眠ってしまった。まだ洗濯や洗った食器の片付けが残っているので早く終わらさなければ。

 

 

 

 

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