今日も壁の修復や、自治会長さんに挨拶に行くために新居に行ったのだが、そのときにご近所さんに出会ったので挨拶させてもらった。
「ちょんちょん、ちょんちょん」と言いながら、壁にパテを塗る作業を真似する息子
ご近所さんには息子と同じ年の女の子がいて、息子を見るなり「あしょぼー！」と寄ってきてくれたのだが、息子は何故か同年代の女の子だけにめちゃくちゃ人見知りをするので、いつも全力で逃げ回る。
親としては仲良く遊んでほしいと思ってしまうので「ほらお友達が一緒に遊ぼうって言ってくれてるで？一緒にあーそぼー？」などと交流を促すのだが、恥ずかしいのかなんなのか「ちゃーちゃん、ちゃーちゃん…」と半泣きで私にだっこを求めてくる。親御さんに「こら！嫌がってるのに追いかけ回さないよ！」って注意される女の子にも、注意してくれる親御さんにも申し訳なくなる。
私も息子くらいのとき、幼児教室で一人の男の子をロックオンして追いかけまわし、他にもその子が好きな女の子と、彼を巡って殴り合っていたそうだ。あの時は血の気が引いたと言っていた母。母は私以上に苦労してたんだな…。それにしても２歳の私の好きな子に対する独占欲とライバルへのバイオレンスさえげつないな。武闘派メンヘラストーカー。
幸いにも(？)この異性に対する積極性はこの頃をピークに消失し、それ故にこの後長い長い暗黒時代(彼氏いない歴＝年齢)に突入するのだが、当時の幼い私は知る由もない…
そんな話は置いといて、２歳くらいの女の子って男の子を追いかけ回したいお年頃なんだろうか。よく行く公園にいる同じ年の女の子も、息子を追い掛け回すし、抱きつこうとする。親としては微笑ましい光景なのだが、息子は苦い表情を浮かべながら私に抱きついてくるので、きっと嫌なんだろう。
確かに自分の立場に置き換えて考えると、親と一緒にいるときに、恋愛感情のない異性に追いかけ回されて抱きつかれて、本気で嫌がって親に助けを求めているのに「せっかく〇〇君があんたのこと気に入ってくれてんのに、なんで逃げるの」なんて突き放されたら絶望するよな。
私には異性を選ぶ権利はないのかと。自分がどう思っていようが、相手からの好意は全て受け入れるしかないのかと。
そういえば幼稚園のときに、何をするにもずっと私に着いてくる男の子がいたけど、あのとき正直嫌だったな…と思い出した。母親同士が仲が良かったので、よく一緒に遊ばされていたが、距離の近さがなんか嫌で、ある日ついに我慢の限界が来て「〇〇くんずっと着いてくるのやめて！きもちわるい！」と言って泣かせてしまった。
あの時の私よりも幼い息子も、もしかしたらそんなことを考えているのかも知れない。いずれ私のように相手に本音をぶつけて泣かしてしまうかもしれない。これは由々しき事態だ。
かと言って、女の子に全く悪気はないし、恋愛感情ではなく、友達として距離を縮めたいからこうして息子に寄ってきてくれているのだと思うのだが、どうやったら女の子を傷付けずに息子を守る…と言ったら自意識過剰で過保護みたいだな、息子の意思を尊重してあげられることができるのか、日々頭を悩ませている。
毎回「〇〇ちゃん一緒に遊ぼうとしてくれてありがとうね！けどこの子、今はちょっと恥ずかしいみたい。慣れるまでゆっくり近付いてくれたら嬉しいな」みたいなことを言って息子と距離を取ってもらうのだが、恥ずかしがってるのかどうかは本人しかわからないので、親としてこの台詞が正しいのかはわからない。
私が追いかけ回していた男の子のお母さんは、私になんて声をかけてくれていたんだろうか。何の記憶も残っていなさすぎる。できることならタイムスリップして、先人の知恵をお借りしたい。
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