【育児】育児中に感じる一期一会
息子と公園に行くと90%くらいの確率で出会う、すごくおっとりしたワンちゃんを散歩させている優しいおじいさんがいて、息子のことをすごく可愛がってくれている。ワンちゃんも子供に慣れていて、いつも私と息子に背中を撫でさせてくれる。
息子に会うたびにお菓子をくれるし(むしろ渡すために持ち歩いてくれている感じがある笑)、お孫さんが読まなくなった絵本を持ってきてくれたこともある。この町に来てまだ数年しか経っていない私に、この辺りの土地のことを色々教えてくれるので、会えると私も息子も嬉しい。
それから今の家の近所に住んでいるおばあさんも、息子のことをとても可愛がってくれる。たまに公園帰りに会うと庭に招き入れてくれて、育てている植物を見せてくれたり、童謡を歌ってくれたり、一緒に踊ったりと、息子とたくさん遊んでくれる。
先日、もうすぐ引っ越しする(と言っても今の家から徒歩5分ほどの場所だが)ことを伝えると、
「そうなの、寂しくなるねぇ。もうあんまり会えなくなるのかなぁ」と残念がってくれた。近くなんで、いつもの公園に行くときに寄りますよ!と伝えると、嬉しそうにしてくれていた。
昨日もいつもの公園に行ってから帰る途中、後ろから「お母さん!ぼく!よかった〜会えた〜!」と声をかけられた。自転車に乗ったおばあさんだった。
「もう引っ越しちゃったと思っていたけど、まだいたんだねぇ。会えてよかったよ」と言ってくれ、おばあさんが大好きな息子は嬉しくてピョンピョン飛び跳ねながら小躍りしていた。
おばあさんの家の近くまで一緒に歩いていると「そうそう、渡したいものがあるんだよ」と家の中に入っていくおばあさん。しばらくすると手に何か持って出てきた。
「童謡が好きでねぇ、いっぱいCD持ってるんだけど、聴かせてあげる小さい子がもう身内にいなくて…よかったらこの子に聴かせてあげてくれないかな」と、童謡のCDのセットをくれた。
その後も、おばあさんと離れるのが嫌でぐずる息子と手を繋いで家の前までついてきてくれて、見送ってくれたおばあさん。たった数百メートルの距離だけど、今の家から引っ越しするのが寂しくなってきた。
まだ帰りたくないとぐずる息子
おじいさんもおばあさんも、息子がいなければきっと出会わなかったし、出会っていたとしても特に会話もすることなくすれ違っていただけの赤の他人だったはず。
育児をするまでは、こんなに優しい人が周りにたくさんいることに気付かなかったが、息子のおかげでそういう方々に何人も出会わせてもらっている気がする。その度に心がじんわり暖かい気持ちになるし、息子が引き寄せてくれた優しい人たちとの出会いをずっと大切にしていきたいな。
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