【雑文】レトロ物件の魅力

今日は大好きな「劇的!ビフォーアフター」の特番がやっていたので、テレビの番組欄で見つけた瞬間即座に録画した。息子を寝かしつける為に途中で離脱してしまったが、この録画を酒の肴にこれからしばらく楽しむつもりである。お酒飲まんけど。

 

この番組の何が好きかって、ビフォーアフターのビフォーの瞬間からもうワクワクするところ。

だいたい築古の年季の入ったレトロ物件で、不思議な増築してたりする。不思議な増築されてる家ってワクワクする。昔の家ってだいたい土地が広いから、今よりも気軽に増改築できたんだろうな。建築法も緩かっただろうし。

家族が増えたりしたからもう一部屋作ろうってなって増築したのかな?そこの部屋は子供部屋かな?おじいちゃんおばあちゃんの部屋かな?ちゃんと断熱材は入っているのかな?なんて、その家の歴史とか住んでいる人のドラマを勝手に想像してしまう。

 

解体しているうちに家の基礎とかに超テキトーな工事したんだろうなっていう形跡が見つかって手を焼く、といった山場を挟みつつも、最後は匠の知恵と知識と経験と優しさを活かして、依頼者の望むかたちの家になり、なんということでしょう!ってな具合で綺麗な家にアフターされる工程を見るのも楽しい。どっからか家族の思い出の品を入手して加工した匠が、それを家の一部に組み込んでいたりするのも粋でいいよなぁ。

普通のリフォーム業者でも頼んだらやってくれるのかな?この思い出のベビーベッドの部品をを匠の粋な計らいで家のどっかに組み込んでください、なんてリクエストしたらしてくれるのか?そもそも匠ってどこのリフォーム業者にもいるわけじゃないよな?いろいろ考えちゃう。楽しい。

 

私は子供の頃に古い団地に住んでいたため、刷り込み的にレトロな家や建物に魅力を感じるようになったんだと思う。

大阪で一人暮らししていたアパートなんかはそれに近くてめちゃくちゃ大好きだった。御堂筋沿線の駅から徒歩5分。周辺には公園や24時間営業のスーパーがあって最高の立地だというのに家賃が4万2000円。しかも水道代込み。ただ築45年の鉄筋コンクリート造のアパートというだけでこの安さ。

もちろんオートロックなんて付いてないし、お風呂もトイレもタイル張り。お風呂の浴槽はステンレス製で、換気扇が無いため換気は窓を開けるしかなく、冬は激寒だったけど、お湯を張れば問題なし。

トイレは元々和式だったのを無理やり洋式に変えているので、扉を閉めると膝がドアにくっつくくらい狭かった。

そんな物件なので女性は私と大家さんのおばちゃんしか住んでいなかったが、私が今まで住んだ家の中で一番気に入っていた。

 

部屋の中は多分元は畳だったのだと思われるが、フローリングに改装されていて、押し入れもクローゼットになっていた。そんな室内によりレトロ感を出す為に照明を白熱灯にした。玄関を入ってすぐに年季の入った小さなキッチンがあり、そこから部屋へはガラス障子で仕切られていた。キッチンに立った時にガラス障子越しに部屋から漏れる白熱灯の光が、私にとってはなんとも胸キュンな光景だった。

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写真は拾い画のイメージ図。まさにこんな感じの扉だった。木の枠から模様まで何もかもが可愛い。

 

今度引っ越す家にはこんなレトロ感は無いけれど、次はいつ一人暮らしできるかわからない今の人生。こういった古き良きレトロ物件に巡り合えて、そこで初めての一人暮らしができた経験が今となっては、かけがえのない私の財産になっている気がする。

古い物件をフルリフォームをするのもいいけど、レトロ物件の味わい深いところはどうか残しておいてくれませんか、匠。

 

 

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