【引渡し】何もない部屋

今日は引越し前に住んでいたアパートの引渡しの日。引越し自体は先週行ったのだが、日割りで返ってくると思っていたアパートの家賃が一月分発生することがわかり、どうせなら余裕を持って掃除したりしたいので、引渡しは今日30日にしてもらった。

朝から息子を夫に見てもらい、掃除道具を片手に元の住処に歩いて向かった。いつものエントランスにいつもの古いオートロックの扉。ポストに入っていたチラシを捨て、部屋のある2階へ続く階段を登る。一階に住む、息子と仲良くしてくれている男の子のはしゃぐ声が部屋の中から聴こえてきた。

 

扉を開けると何もなくガランとし空間がそこにはあった。つい先週まで私たち家族が3人で暮らしていた我が家であったが、今はその面影もなく、もぬけの殻になっている。

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掃除をしながら、夫と初めてこの部屋に越してきた時のことを思い出す。まだ籍を入れる前で、先に一人暮らしをしていた夫がここに移り、一月ほど遅れて当時母と一緒に暮らしていた私が後から引越した。お互い人生で初めての同棲にテンション上がって真っ先にソファを買いに行って置いたが、オットマン付きの二人掛けソファ6畳しかないリビングに置くには大きすぎた。

 

翌年籍を入れ、さらに翌年息子が産まれた。私は里帰り出産をしていたので、実家からこの家に戻ってきて、慣れない育児に毎日あくせくした。息子と一緒に寝ていた寝室や、狭いながらもちょこちょこ走り回っていたリビングや、私が用を足していると泣きながらドアを叩いてきたトイレを掃除していると、いろんな思い出が蘇ってきた。

 

一通り掃除をした後、ガス業者さんがガスを止めに来るのに少し時間があったので、何もない寝室(和室)の床に寝転がってみる。照明のない天井を見上げて、息子が産まれてからいつもここでこうやって一緒に寝ていたし、こんな感じで絵本読んだりテレビ見たりしていたなぁ。初めて寝返りしたのもこの部屋だ。押し入れに入ってかくれんぼしたり、畳んだ布団に潜っていないいないばぁしたり…この部屋には大切な思い出が詰まっているなぁ、なんて思ったら、なんだか少し泣けてきた。

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この6年間、人生が激動した濃い時間を共に過ごしたアパート。今までどうもありがとう。

 

 

 

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