【ライフハック】30代から終活(断捨離)を始めたい話

ウチ、断捨離しました!という番組をご存知だろうか。普段はBS朝日で放送しているらしいが、私は毎回TVerで観ている。

家を片付けたいけどいろんな事情があってできない人が「断捨離の第一人者」やましたひでこさんや、彼女のお弟子さんの助言や力を借りて、家の中の大量の物を取捨選択して片付けるまでの日々を追うドキュメンタリー番組だ。

 

見てると自分も部屋を片付けたくなるので、断捨離をしたくなったらモチベーションを上げるために流しているのだが、物を捨てたい依頼者VS絶対に捨てさせたくない家族のバトルが熾烈になればなるほど、目が離せなくなり、断捨離どころじゃなくなることもある。

 

番組の中では、親や祖父母が物を溜め込み、手に負えなくなった家族が片付けを依頼するパターンをよく目にする。戦時中や戦後すぐのさまざまな物資が貴重だった時代を生き抜いてきた方は、物を捨てることに抵抗があることが多いようだ。そういう時代だったから仕方ないと言えど、今となっては結局使われず、大量のゴミと化した物を残された家族は大変である。

 

この番組を観ていて感じたのは、定期的に断捨離をし、適度に物を減らして身軽に生きることが、自分だけではなく大切な家族の為にもなるということだ。

私は30代。まだ人生の終わりを考えるには早すぎる年齢だと思われるが、誰だっていつ何が起こるかわからない。もし私が大量に物を溜め込んだ状態で亡くなったとしたら、遺された家族が莫大な手間や時間やお金をかけてそれを片付けなければいけない。

私が逆の立場なら「生きてる間になんとかしてくれれば…自分のケツは自分で拭いてから死なんかい」と故人に腹を立てながら片付けてる姿が安易に想像できる。死んでからも家族に迷惑かけてキレられ続ける人生はごめんだ。(死んでるけど)

私が残した物で、ただでさえ葬儀とかお墓の準備で大変な状況の家族に、余計な迷惑をかけたくない。資産性のある物なら遺す価値はあると思うが、お金にならなかったり二束三文にしかならない物は生きてるうちにできるだけ減らしたいと思うようになった。

立つ鳥跡を濁さず、ということわざのように、なるべく身軽に人生を終えたい。

 

それから、子育てをしていくうちに、いつまでも親の私が物に執着してるのもよくないなと感じた。物は増える一方だし、子供の思い出の品などに執着していると、いつまでも子離れできない親になりそうな気がする。かと言って子供の大切にしてる物を勝手に捨てる冷酷な親にはなってはいけないけど。

 

私自身もこれに気付くまで、いつも部屋に物が多く、管理ができないので片付けがめちゃくちゃ苦手だった。そのせいで毎日親に怒られていたし、お前は片付けのできないだらしない人間だと言われ続けてきた。今思えば、幼い子供が大量の物を管理することは困難だし(大人でも難しいもん)、毎日怒られ続けたことで、自分は片付けができないだらしない人間だから仕方ない、と諦めて開き直るようになってしまった。

 

親になり「ウチ、断捨離しました」を観て断捨離の重要性を感じた今、大事なのは子供に物を与え続けることではなく「取捨選択をして、自らの手で管理できる量の、本当に必要なものだけを大切にする」と教えることだと気付いた。このマインドは物だけに留まらず、人間関係や世の中に溢れる情報などにも活かされると思う。

 

30代の今から終活を意識しながら生活することで、子育てにもいい影響があるかもしれない、と思うと断捨離にも俄然やる気が出る。まだまだスッキリとした部屋とは言えないけど、これからもどんどん不要な物は手放していきたい。私が死んだ後に家族が「ウチ、断捨離しました」に応募しなくてもいいように。

 

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