【雑文】【前編】何故かポジティブになれた自分が死ぬ夢

私は睡眠中よく夢を見るタイプなのだが、ありがたいことにあまり悪夢は見たことがない。なんか支離滅裂ながらもワクワクした気持ちになれる夢を見ることがほとんどである。

 

今朝起きたときに覚えていた夢は、悪夢なのか吉夢なのか判断に迷う夢だった。

結論から言うと自分が死ぬ夢なのだが、夢占いによると「死=今までの自分に決別して新しい人生がスタートする」という吉夢に分類されるらしい。先月から始めたこのブログが人生のターニングポイントになっているのだろうか。そうなら嬉しいけど、夢を思い出していると、なんだかそれだけじゃない意味も込められている気がしてきた。

 

他人の夢の話なんか誰が興味あんねん案件だと思うが、今日の夢を見たことで自分の死生観が変わった気がするので、記録としてここに残しておきたい。

誰が興味あるねん案件なのに、夢を思い出しながら書いていると楽しくなり、異様に長くなってしまったので、二日に分けて投稿したいと思う。長々と何言ってるねんってなるかと思いますが、奇特な方はお付き合いください。

 

 

 

何故か高校生になっていた私は、学校から帰宅中の地下鉄に乗っていた。車窓に映る色のない自分の顔をぼんやり眺めながら漠然と考えていた。

「人って死んだらどうなるんやろ」

一度考え始めるとそれが気になって仕方なくなり、家に着くなり玄関で長めの布を使って自分の首を絞めた。

夢なのでもちろん痛みも苦しみも恐怖心もなく、だんだん視界が暗くなり、最後はブラックアウトした。

 

そこから視点が第三者目線に切り替わり、足元に自分の亡骸が横たわっているのが見えた。

「あ、私死んだんや。これからどうしよう」

妙に冷静にその場に突っ立っていると、仕事を終えた母が帰ってきた。

玄関に横たわる私を見て「え!?どうしたん!?大丈夫!?」とパニックになる母。

魂とか霊的なものになってる私は母に話しかける。

「お母さん、私死んでん。でも大丈夫、ここにおるで!体がなくなっただけやねん!私自体はここにおるで!」

幸いにも母は霊感があったのかなんなのか、私の声が届いてるようで、すんなり事態を受け止めていた。

「も~!何してんのよ!ここにおるったってどうやって元に戻るんよ!?ほんまにあんたは昔からわけわからんこと急にするねんから!それに明日から学校どうすんの!来週期末テストでしょう!?」

目の前で娘が死んでるのに期末テストの心配をする母。事の重大さをすっ飛ばしてこういう変なところに現実味のある発言を挟んでくるのが、さすが夢クオリティー

 

それから弟と父が帰ってきたが、弟は「え~、姉ちゃん死んだん。あほやな~」と笑っており、父は「そうか、葬式の準備せなあかんな!」とやけに張り切っていた。夢だからいいが、まったく悲壮感のない家族である。

 

その後私の亡骸がどう処理されたかはわからないが、いつも通りにご飯を食べたりお風呂に入ったり勉強したりしているうちに、いつの間にか次の日になっていた。

 

通学中の電車の中で、仲の良い同級生を見かけた。普段は私に気付いたら挨拶してれて、そのまま一緒に登校してくれるのだが、この日は私に気付くことなく他の子と学校に行ってしまった。

学校に着いても、もちろん誰も私に気付かない。もともとそんなに友達が多かったわけではないが、すれ違ったら挨拶してくれるような関係の人は何十人もいたはずなのに、見事に全員にスルーされて教室に着いた。

 

自分の席に座って「ほんまに誰も気付かへんなー。これが死か」と感心していると、少し離れた席から視線を感じた。

全然話したことない(というか実際の同級生にはいない)クラスメイトの男の子だった。

彼はいぶかしげな顔をして、私に近付いてきた。

 

 

この男の子の正体は何者だったのか…

引っ張るほどのことでもないが、続きは明日!