【育児】ため池わんわん王国

先日は夫のご両親が我が家に泊まりにきてくれて、私の母と祖母と叔父さんも遊びに来て賑やかな週末となった。息子も沢山の大人に囲まれて、終始テンションが上がり昼寝もせずにずっと家中を動き回っていた。

 

そして今日からは、日中はまた母子二人きりの静かな日常に戻った。朝から近所のため池がある公園に散歩にやってきたが、最近めっきり暑くなり、木陰でシャボン玉をしたり虫の観察をしていた。

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すると、大型犬を3匹連れたおじさんが私たちにの所へやってきて

「こんにちは!坊や、この子達噛んだりしないからよかったら触ってごらん」

と声をかけてくれた。

 

大きめのコリーが2匹と短毛のボルゾイ。坊や…と声を掛けてくれたのに、犬好きの私がテンション上がって人懐っこいワンちゃん達を思う存分撫で回させてもらった。大型犬に囲まれてモフモフなでなで。幸せじゃあ。

犬ってなんでこんなに可愛いんだろう。いつか飼いたいけど、誰かがずっと家にいる状態じゃないと寂しい思いをさせちゃうんじゃないか、と思うとなかなか難しい。実家に住んでいたときに、父親が誰かから貰ってきたモモという名のチワワを飼っていたことがあったが、日中家族が家を出るときに「クゥーン…クゥーン…」と悲しそうな顔でずっと鳴いていて、毎日胸が苦しかったのを思い出す。息子だって、私がトイレに行ったりして少しでも自分の視界から消えようもんなら「ちゃーちゃん!ちゃーちゃん!」と泣きながら探しに来るのに(今だけだろうけど)、毎日何時間も一匹で家で過ごしていた小さい小さいモモはどれだけ寂しかったろう…

 

大型犬を撫でながら切ない思い出が蘇る。この子達はきっとそんな思いはしてないはず。

「お母さん、そろそろ坊やにも触らせてあげてね」とおじさんが笑っていて我に返る。そうだった、この方は息子のために声を掛けてくれたんだった。久しぶりのワンちゃんに、無我夢中で戯れてしまった。お恥ずかしい。

 

「ほら、ワンちゃん達優しいよ!怖くないよ!なでなでしてごらん」

と息子に声をかけてみる。少し離れたところで不安そうな顔をしている息子。

「…こわい…」

「そうか、怖いか!けど、母ちゃん見て!なでなで〜!ふわふわ〜!」

空気を読んで息子にゆっくり近付いてくれるワンちゃん達。しかし、いくら優しくても大型犬3頭は2歳の子供にとっては驚異らしく、後退りで逃げる。

「こわい!こわい〜!」

普段は犬を見かけたら「ワンワン!ワンワン!」と走って近寄るのに、流石に怖かったようだ。

 

「あらあら、怖かったかい。驚かせてしまってすまなかったよ。また慣れたらこの子達と一緒に遊んであげてね」

おじさんは申し訳なさそうにワンちゃん達を連れて去って行った。こちらこそ、坊やではなく母親がワンちゃんと戯れてしまってすみません。普段の生活ではなかなか味わえない幸せなひと時を堪能させていただきました。

 

おじさん達が帰った後、誰もいない広い公園を眺めながら「わんわん…」と寂しげに呟いていた息子。怖かったけど、やっぱり触りたかったのかな。