【育児】子供と一緒に見る番組

基本的に平日の朝はEテレしか観ていない我が家。昼間はVoicyやラジオを流しながら息子と遊んだり家事をしている。毎週月曜日は12時から大好きなえみちゃん(上沼恵美子さま)のラジオがあるので、それまでに息子と外遊びを終えてリビングで待機するのがお決まりだ。私が育児ノイローゼにならずに過ごせているのはえみちゃんのラジオで毎週共感して爆笑してるからと言っても過言ではない。ありがとうえみちゃん。ありがとう浜村淳です

 

夫が帰ってきてからはTVerで夫が観たいバラエティ番組を観ながら夕飯を食べるのだが、昨日は私のリクエストで「あらびき団」を流していた。観たことない人の為に説明すると、あらびき団はまだあまり世に出ていない荒削りな芸人さんがネタを披露する番組である。かつてハリウッドザコシショウ椿鬼奴率いるキュートン暇を持て余した神々の遊びで一世を風靡したモンスターエンジンなど、私のツボに刺さるお笑い芸人さんがこの番組をきっかけにブレイクしている。荒削りなので、賛否両論分かれるような訳のわからないネタをする芸人さんが多いのだが、私は訳がわからなければわからないほど面白く感じる人間なので、この番組が好きで仕方がない。お笑いに意味を求めてはいけない。

 

番組開始早々、ピンクの全身タイツで胸のあたりに風船をふたつ付けた奇怪な格好の男性が、舞台の下手側から「おっぱいの伝道師ぷるぷるクラゲちゃ〜ん♪」とBPM100くらいの四拍子に合わせて歌いながら登場し、画面中央で止まったかと思うと「ぷるるるるん、ぷるるるるん、ファーーー」と言いながら胸元の風船を頭の上まで飛ばす、という謎のネタを始めた。もう訳がわからない。最高だ。お笑いに意味など求めてはいけない。

 

これを観ながらケラケラと笑っていると、風船が好きな息子が突如「おっぱい、ちゃーん。おっぱい、ちゃーん」と口ずさみだした。まずい。子供の前であらびき団は時期尚早だったか。まだ言葉も碌に話せないのに、よりによってこのまだ世間に全然知られていないあらびき芸人の、しかもあまり公で言ってほしくないワードを抽出して吸収してしまった。

 

これはいかん、と思い、番組を観た後(最後まで観るんかい)すぐにテレビを消すが、食事を食べ終わった息子は泣きながら「おっぱい、ふうせん!」と、もう一度見せてくれとせがんでくる。しまった。取り返しのつかないことをしてしまった。

夫は「風船が視界に入ると、さっきのネタを連想してしまう!」とリビングに転がっていた風船を押入れに封印するが「ふうせん!おっぱい!あああああああ!!!!」と悲しみに満ちた声で泣き続ける息子。あまりに悲痛な叫びに、心が折れてもう一度さっきのネタを再生する。二度も見ると私までしっかり覚えてしまい、頭にこびりついてしまった。これを書いてる今も、BPM100くらいの四拍子であのネタが頭に流れ続けている。

 

見終わったあとこれで満足したのかしばらくは何も言わなかった息子だったが、一晩経った今朝、押し入れから風船を発見した息子は即座にあれを思い出し「おっぱい、ちゃーん!」と言い出した。受験勉強してたときに、誰かから人は睡眠時に脳に記憶を定着させると聞いて、夜寝る前に赤本を解きまくっていたことを思い出した。がっつり記憶に定着させてるやん。まずい。

 

なにがまずいかって、今日は高校の時の友達が我が家に遊びに来るのだ。初対面の彼女の前で「おっぱい、ちゃーん!」なんて連呼してる息子を見たら、こいつら一体どんな教育しとんねんって思われかねない。忘れろ。昨日見たあらびき団のことは忘れろ…!

 

幸い友達が家に来たときは昼寝をしていて、起きたときは寝ぼけてたのと、家に知らない人がいるのでちょっと緊張して無口になっていたので、息子から例のワードが飛び出すことなく、なんとか一命を取り留めた。

 

最近言葉がどんどん増えてきた息子と一緒に見る番組は、慎重に選ばなきゃいけないなと思った出来事であった。