【雑文】眠れない夜に考えること

なかなか寝付けないとき、考えることがある。

 

「今私の体には約10トンの気圧が乗っかり、さらに重力と体の自重で布団の上に寝っ転がっている…今私は地球の重力を体に感じている…地球と同化している…私は地球…」

なんて考えていると、身体がぐーっと重くなって布団に沈み込んいくような感覚になり、だんだん眠たくなってくる。

 

それからエヴァ人類補完計画のように「全ての生物が、他者との境界がなく海のような一つの液体だったら」と考えることもある。もうそれは一つの生命体なのか、その中にも個々の意思が存在しているのか。そもそも境界がないので「個」という概念がなさそうだけど、その中でも多様な意識のようなものは存在するのか。なんて考えてたら、意識はなくなっていて、気付いたら朝である。

 

精神衛生に影響せず、かつ答えのない途方もないことを考えているとどんどん眠たくなってくるが、子供の頃は寝る前に毎日「宇宙はどれくらい広いんだろう。ビッグバンから宇宙は膨張しているって聞いたけど、その宇宙の端には何があるんだろう。そのまた先には?」と考えすぎて怖くなって泣いていた。最終的に「宇宙はなんらかの生物の体の中で、宇宙が膨張しているのは成長しているから。その生き物は神様で、仲間たちとバドミントンをしている」という結論に落ち着いた。なんでバドミントン。意味不明だけどそう思い込まなきゃ怖くて仕方なかったのだ。

もしかしたら古代の神話とかって、こういう人間が考えても考えてもわからないことを人々に納得させるために、誰かが作った物なのかもしれない。そういうもんだって信じていれば幼少期の私みたいに余計なこと考えて、怖くて夜に眠れなくなる人が救われたんだろうな。

で、文明が発達するとともにそれに異を唱える科学者や数学家が出てきて、彼らの頑張りで世の中の謎が少しずつ解き明かされると。こういうもんだって思い込んでいる人ばかりの中、そこに疑問を持って研究した昔の科学者はすごいなぁ。現にダーウィンはそれで裁判にかけられてえらい目に遭ってるし。ゴリゴリのキリスト教徒だらけの土地でこの説を提唱したダーウィンはめちゃくちゃ勇敢だ。

 

眠れないときに考えることから、えらい壮大な話になっちゃった。こんなこと考えてる間にも、また眠たくなってきた。